- なりけり
- なりけり(連語)〔断定の助動詞「なり」の連用形「なり」に過去の助動詞「けり」の付いたもの〕(1)過去の事柄に関する断定を表す。 …であった。
「おほん葬(ハブリ)の夜, その宮の隣~ける男, 御葬見むとて/伊勢 39」「もとの木立, 山のたたずまひおもしろき所~けるを/源氏(桐壺)」
(2)(多く文末に用いて)詠嘆の意を込めて, 断定の意を表す。 はじめて気がついたことについて言う。 …であったのだなあ。「よそにのみあはれとぞみし梅の花あかぬ色かは折りて~けり/古今(春上)」「あなむざんや, 蘇武がほまれの跡~けり/平家2」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.